空気を読むな。文字を読め。

今年度行われた全国学力調査で国語力が過去最低点数だったと発表されました。

文部科学省のデータによりますとと、読む力の低下が大きく見られたとのことです。

また、生徒のSNSや動画視聴時間を調査も行った結果、

ゲームや動画視聴にとられる時間が多い生徒ほど正答率が低いとの 結果が出たと報告されています。

また、家庭環境調査によりますと、

家庭にある本も冊数が少ない生徒ほど、各教科の正答率が少ないとの報告もされています。

実際に、学研教育総合研究所の分析によりますと

1989年から2023年の間で平均読書数が半分以下になったとのことです。

単純にゲームをすることが悪い事。とは思いませんし

本を多く読めばいい。とも思いません。

私は、極端に判断する事はよくないことだと思います。

ゲームや動画から学ぶ事も多くありますし、本を読む数を単純に増やすことが目的になってしまえば本末転倒だと思います。

個人で得意・不得意もありますので、遊びも学習もバランスよくしてこそだと思います。

しかし、現在の子供たちはSNSや動画やインターネットに偏りすぎていると感じます。

一問、読む力を測ることができる問題を出しますので、ぜひお子様と挑戦してください。

問題:2つの問題は同じ意味か?

A:幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。

B:1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。

新井紀子さんの「AIに負けない子どもを育てる」より。

正答率は57%とのデータがでております。

答えは、同じではない!です。

では、何で間違える人がいるのでしょうか。なぜなら、

間違えた方の多くの原因がキーワード読みをしているからです。

その、キーワード読みを作り出したのが、わかりやすさ重視の社会です。

SNS→短文中心・写真や動画やメイン                                       マンガ→絵で理解を促す                                                   動画→要点のみを解説・音声で理解を促す

など、考える時間を与えません。     

私の生徒にも、キーワード読みをしている生徒が多くいます。

例:英文の長文を出すと、問題のみを読み、似た単語が書かれている文章を答えとして記入や国語の問題を解く際にも深く読み込めず、何となくキーワードがあるからと答えている

やっていた方がいるのではないでしょうか。

読解力があるかないかでは、今の学生時代への影響よりも、将来への影響が多いとか思います。

社会に出た際に、読めば理解できる人と、読んで、教えられないとできない人では多くの事で差が生まれると思います。

日本語が話せる・読めるのと日本語が理解できるは同じ意味ではありません。

教科書一冊があれば、なんでも理解できる!

そんな人を目指しましょう。

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