受験生への関わり方は、とにかく悩みも多いと思います。
受験が近づいてきているのに、勉強に身が入っていない様子をみて、つい声をあげてしまう
成績が伸び悩んでいるところに「不合格になったらどうするの?」と問い詰めてしまう
やる気を出させるつもりがプレッシャーを与えて逆効果になってしまったという経験もあるかもしれません。
受験勉強に意欲的に取り組み、本番で成果を出せるように、
保護者はどのように声をかけて子どもと関わっていけばいいのでしょうか。
子どもの行動がネガティブに見えてしまう事は、誰でもあると思います。特に、忙しい日々の中では余裕を持つことも難しく子どもがする事にイライラしたり、文句を言いたくなると思います。しかし、大人の言動や行動は思っている以上にやる気を大きく変えます。
子どもは防衛の時と成長の時があります。大人が責めたり、批判したり、問い詰めていては、子どもはすぐに「防衛」モードとなります。一方、励ましたり、信頼したり、承認したりと子どもを尊重したポジティブ
な関わりを行うと「成長」モードに切り替わります。つい、感情にまかせてガミガミ言いたくなることもあるかもしれません。でも、それが子どもを前向きに動かすことには繋がりません。
アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースは
と実感したとき、人は自己成長力 を発揮し、主体的・意欲的な行動 を始める。と話しています。
1. 傾聴をする上で、聞いてるふりや聞かずに話をさえぎる事はNG行為です。忙しくてきいてあげる時間がなかったりすることがあると思いますが、その旨はしっかりと説明したうえで少しだけでも時間を作ってあげましょう。
2. 承認の目的は、子どもが「(自分は)認められている」と実感するようにしてあげるものです。 ”I” メッセージで伝えましょう。子どもにメッセージを伝える際には、主語を「You」ではなく「I」にしてみてください。
また、未来の話をして、承認してあげることも大切です。
子どもを承認するときには、過去から現在の状態だけでなく未来を認めるメッセージも伝えてあげるようにしてください。
「成績が上がっていくはずだよ」「きっとうまくいくよ」と明るい未来を伝えることで、希望の光が灯ります。
「何」を聞かれることで、子どもの中で手がかりや原因を探る思考が起こります。思考により主体性が育まれ、未来を切り拓く行動ができるようになります。